豊富な研究業績を一冊に凝集した必読の遺稿集
日本を代表する海洋法研究者としての活躍をはじめ、多岐 にわたり国際法学会の発展に貢献された故田中教授の質量 ともに豊富な研究業績を回顧し、広く世に伝える遺稿集。 一貫して重要な研究対象だった深海底制度研究を含む海洋 法分野に加え、独自の問題提起を孕む法源論関係からの代 表的論考を編纂した本書の読者は、その着実な研究姿勢の 裡に潜む、国際法思想展開の新たな方向性に寄せる、故人 の熱いまなざしを感じ取ることができるだろう。
タイトル | 国際海洋法の現代的形成 |
---|---|
刊行日 | 2015年11月24日 |
著者 | 田中則夫 著 |
定価 | ¥7480(本体¥6800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1323-0 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 496 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
I 海洋法
第1部 国連海洋法条約と海洋法の形成
第 1 章 国連海洋法条約にみられる海洋法思想の新展開
第 2 章 国連海洋法条約の成果と課題
第2部 深海底制度の成立と展開
第 3 章 大陸棚の定義と限界画定の課題
第 4 章 深海底の法的地位
第 5 章 深海底の法的地位をめぐる国際法理論の検討
第 6 章 国連海洋法条約第11部 実施協定の採択
第 7 章 深海底制度の設立・修正・実施
第3部 海洋生物多様性と海洋保護区
第 8 章 国際法における海洋保護区の意義
第 9 章 国家管轄権の限界を超える海域における生物多様性保全の課題
Ⅱ 法源論
第 10 章 慣習国際法の成立要件
第 11 章 条約交渉における誠実の原則
第 12 章 慣習法の形成・認定過程の変容と国家の役割
第 13 章 現代国際法における法定立過程の「革新」
関連書籍