多文化共生において教育が担う役割とは? ―カナダの教育実践から考える
ヨーロッパを中心とした世界的な移民排斥運動が活発化する一方、カナダでは国民の20%を超える移民が暮らし、イヌイットなどの先住民も包摂した多文化主義政策が国際的にも高い評価を得ている。それは、ネイティブや移民を問わず高い教育水準を維持し、様々なバックグラウンドを持つ者たちの「共生」をもたらしてきたカナダ独自の多文化教育政策の貢献によるところが大きいことは言うまでもない。こうしたカナダの多文化教育の実態を理論・制度・政策・実践という多角的視座から分析し、その特徴と本質を描き出す本書は、移民に対するあらゆる制度改革に消極的なわが国にも重大な示唆を与える、まさに時宜を得た研究である。
タイトル | 多様性と向きあうカナダの学校 |
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サブタイトル | 移民社会が目指す教育 |
刊行日 | 2017年7月10日 |
著者 | 児玉奈々 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1435-0 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 216 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
主要目次
はしがき
序章 多様性と向きあうカナダの学校
第1章 カナダの移民の子どもの社会統合
第2章 オンタリオ州の多文化教育政策の発展と変容
第3章 英語の指導が必要な子どもへの支援
第4章 マイノリティ言語による多文化教育
第5章 学校設置による子どもの多様性への対応
第6章 カナダの教員と多様性
終章 多文化社会カナダから学ぶこと
文献一覧
あとがき
索引
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