新学習指導要領が教育制度に何を問うのか、地域社会との提携、高大接続システム、教員の視点から見る。その他、自由研究論文、研究ノート、研究大会報告など、充実の一冊。
タイトル | 教育制度学研究24 |
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刊行日 | 2017年11月10日 |
著者 | 日本教育制度学会編 |
定価 | ¥2860(本体¥2600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1468-8 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 264 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
特集
■新学習指導要領が教育制度に問うもの
―「社会に開かれた教育課程」の実現に向けた制度設計―
「社会に開かれた教育課程」の実現と地域社会との連携(猿田 真嗣)
知識基盤社会の高大接続システム―新学習指導要領の背景にある世界的動向に照らして― (山村 滋)
次期学習指導要領が求める教員の資質能力と教員養成・現職研修制度の課題 (大野 裕己)
自由研究論文
ミネソタ州の「形成的」教員評価制度の構築過程とその特徴(藤村 祐子)
現代米国の教員評価制度にみる学力テスト結果に基づく「貢献度」析出方法の妥当性と課題 ―テネシー州Value-Added モデルの算出式の検証から― (西野 倫世)
研究ノート
教員採用における「選考」規定の定義と解釈の成立に関する研究―戦後初期の教育公務員特例法と人事院規則八-一二の成立順に着目して― (前田 麦穂)
阿部重孝の教育財政制度に関する研究―1920年代米国教育財政移転制度研究との相関性に着目して― (宮澤 孝子)
研究大会報告
■公開シンポジウム:権利保障としての学びのあり方をめぐって
企画の趣旨(江幡 裕)
学校制度における学びの保障のとらえ方(問題提起)(池田 賢市)
イギリスにおける高等教育への機会是正政策とその限界(沖 清豪)
国際人権からみた教育権保障の空洞化 ―市場・規制緩和・インターネットと通信制高校― (阿久澤麻理子)
今後への期待(江幡 裕)
■課題別セッション
Ⅰ 教育機会確保法案の検討─不登校児童生徒の権利保障を考える─
教育機会確保法案の特徴と政策的位置に関する分析(谷口聡)
米国のチャータースクールからの「教育機会確保法案」の検討(佐々木 司)
不登校に関する社会学的考察に基づく「教育機会確保法案」の検討 (加藤 美帆)
討論のまとめ (高橋 寛人)
Ⅱ 学修成果を測定する間接評価―開発過程の検証と乗り越えるべき課題―
大学教育の質保証が求めるもの (清水 一彦)
教学IR とジェイ・サープ (山田 礼子)
短大生調査を利用した教育改善の手法 (溝上 智恵子)
Ⅲ 「高校教育像」再構成の視点─他国における中等教育制度改革からの示唆(2)─
高校格差拡大の構造─多様化した大学入試制度を中心に─ (山村滋)
シンガポールにおける中等教育制度改革の動向─「競争」と「公平」に関する教育課題について─ (池田 充裕)
ドイツにおける中等教育現実をめぐる論点整理(2)(南部 初世)
討論とまとめ (南部 初世)
Ⅳ 子ども・子育て支援新制度をめぐる諸問題─「教育制度論」の観点からの再検討─
改正認定こども園法をめぐる課題―法学と教育学の接点からの問いかけ― (坂田 仰)
子ども・子育て支援新制度の研究動向からみた諸課題 (松島 のり子)
地方における子ども・子育て支援新制度の展開からみた諸課題―地方版子ども・子育て会議を中心に― (矢藤 誠慈郎)
総 括 (秋川 陽一)
■研究動向
教員養成をめぐる政策動向と研究上の課題―大学( 教職大学院)と教育委員会の連携を中心に― (小野瀬 善行)
■国内最新情報
学校における働き方改革と部活動指導員の展望(宮古 紀宏)
■国外最新情報
フランスにおける教育課程改革の動向―「共通基礎」と外国語教育に焦点を当てて― (島埜内 恵)