急速に男女間教育格差を解消させつつあるマレーシア――異例とさえ言われるその成功の要因は何か?多民族国家である同国が最優先課題とする国民統合と経済開発に取り組む中、なお問題点を抱えつつ民族間男女間教育機会の均等へ向かう過程を、多数者(ルビ:マジョリティ)であるマレー系及び少数者(ルビ:マイノリティ)である華人・インド人それぞれの女性が直面する進路形成・生涯設計の受容・葛藤につき、文献精査と綿密な実地調査に基づき、複合的に分析・考察した、特に途上国教育格差の是正への展望をひらく労作。
タイトル | マレーシア青年女性の進路形成 |
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刊行日 | 2008年12月30日 |
著者 | 鴨川明子 編 |
定価 | 4700+税) |
ISBN | 978-4-88713-882-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 416 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 比較教育学におけるジェンダー研究の諸問題
第1章 マレーシア教育研究の現状と課題
第2章 マレーシアにおける女性の教育機会拡大
第3章 ペラ州における後期中等学校生徒の進路分化
第4章 ペラ州における後期中等学校女子生徒の性役割観と進路形成
第5章 ペラ州における青年期女性の進路形成自己同定
終章 結論
引用・参考文献
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