知られざる一大密教伝統に関する初の包括的研究
サンヴァラは、9世紀以降仏教界に展開した後期密教の巨大な宗教伝統であり、インドでの仏教滅亡以後も、チベットやネパールの仏教の重要な構成要素として現在も生き続けている。本書はその重要性とは裏腹に、これまで本格的研究に乏しかったサンヴァラ系密教に関する初の包括的研究であり、数々のサンスクリット語写本等を通じ、この密教体系の重要な諸側面を、同時代のインド・ネパールのサンスクリット文化の中に位置付けながら紹介・論考した労作である。
タイトル | サンヴァラ系密教の諸相 |
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サブタイトル | 行者・聖地・身体・時間・死生 |
刊行日 | 2007年04月30日 |
著者 | 杉木恒彦 著 |
定価 | 5800+税) |
ISBN | 978-4-88713-773-8 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 442 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
まえがき
序論
第1章 初期中世密教界
第2章 多次元的な聖地群の諸伝承
第3章 曼荼羅としての身体
第4章 外的な時間の輪
第5章 四輪三脈の多面的身体論
第6章 クリシュナ流の四次第
第7章 死兆と死のヨーガ
結論にかえて
資料
初出一覧
あとがき
索引
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