共振するグローバルとローカル――社会科学の新たな地平へ!
世界を画一化するかの如くグローバル化が進む一方で、ローカルな生活世界ではそれに抗うかのような動態が生じている。本書はこのグローバルとローカルの相互作用について捉える。第1部ではグローバルな社会構造とローカルな生活実践を架橋した理論を再構成し、そしてその理論を土台として第2部では、グローバル/ローカル双方の文脈がせめぎ合う諸事例―日本の「日常生活」、アメリカのポピュラー音楽、バリ島の民族舞踊、共有山林の管理、地域金融機関―のケーススタディを行う。社会科学にグローバル/ローカルの二項対立に規定されない新たな視点の導入する必要性を唱えた気鋭の共同研究!
タイトル | グローカル研究の理論と実践 |
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刊行日 | 2020年3月25日 |
著者 | 成城大学グローカル研究センター編著 |
定価 | ¥3080(本体¥2800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1632-3 |
Cコード | 3030 |
ページ数 | 288 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
目次
序
第Ⅰ部 理論編
第1章 グローカル研究の構想とその射程(上杉富之)
第2章 グローカル研究の理論と理念(西原和久)
第3章 グローカリゼーションからコンビビアリティへ(有元健)
第4章 「繋ぎなおし」としての「越境」(標葉隆馬・青山征彦・山本敦久)
第5章 グローバル情報社会の形成とグローカルの意味するもの(矢澤修次郎)
第Ⅱ部 実践編
第6章 「生」と「災」を巡る構造とその諸相(標葉隆馬・新倉貴仁・俵木悟)
第7章 ローカルアイデンティティを生み出した米軍基地(東谷護)
第8章 グローバル化する時代における民族舞踊のあり方(國寳真美)
第9章 共有山林の活用に見るグローカル状況(髙木大祐)
第10章 金融研究でグローカル研究をどう進めるか(福光寛)
あとがき
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