福島原発事故から10年
―被害の実像から復興の課題を探る。
東日本大震災および福島第一原発事故から10年の節目を迎えた。この10年間、特に放射能汚染をめぐる問題が、地域の基幹産業である農業に甚大な被害を与え、福島の人々の生活を一変させてきた。本書は、放射能汚染問題のみならず、避難に伴う人や地域の分断など今日に至るまで継続・拡大する被害の実態を捉え直し、農の再建を目指す各地での取り組みを追う。事故の被害を風化させない「復興」の姿と責任の所在を問う、農業と人々の暮らしの「復権」に向けた重要な一冊。
タイトル | ふくしま復興 農と暮らしの復権 |
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刊行日 | 2021年03月11日 |
著者 | 藤川 賢・石井秀樹編著 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1696-5 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 200 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章 農と暮らしの復権に向けた課題と展望(藤川 賢)
第1章 福島の営農再開支援のあるべき姿の小考察(石井秀樹)
第2章 農地の汚染除去をめぐる司法判断(片岡直樹)
第3章 「ふるさとの喪失」への償いと地域再生を求めて(除本理史)
第4章 農と地域の連続性回復に向けた課題(藤川 賢)
第5章 阿武隈の山の暮らしにおける経済的・文化的価値の損失と復権(藤原 遥)
終 章 福島において農と暮らしを復権することはなぜ必要なのか?(石井秀樹)
あとがき/執筆者紹介
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