膨大な一次史資料からイギリス大学制度成立におけるUGCの役割を浮き彫りにする!
オックスブリッジの権威が根強いイギリスでは、財政的な支援を受けつつも制度的には独立した「援助すれども統制せず」という国家ー大学関係が理想化され、イギリス大学史研究においても国家の役割は軽視されてきた。
本書は、各地方都市に高等教育機関が新設された19 世紀半ば以降に目を向け、国庫補助金の交付や市民大学設立の勅許状交付、大学補助金委員会(UGC)の設立などの歴史的変遷を丹念に辿り、大学が国家により「制度化」されていくダイナミズムを捉える。膨大な一次史資料をもとに、公的な大学制度の構築プロセスを浮かび上がらせたイギリス大学史研究の新基軸。
タイトル | イギリス大学制度成立史 |
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サブタイトル | 国家と大学のダイナミズム |
刊行日 | 2021年12月21日 |
著者 | 山崎智子 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1743-6 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 256 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章
第一部 国庫補助金交付の開始
第1章 補助金諮問委員会の概要 1889-1911 年
第2章 補助金の性格の変化:サウザンプトン
第3章 教育内容に対する視察と評価:レディング、エクセター
第4章 ガバナンスと法人化に関する勧告:ノッティンガム、サウザンプトン
第二部 市民カレッジの大学昇格
第5章 「市民モデル」の大学設立が意味するもの
第6章 市民大学の設立過程における「水準」維持への注目
第三部 大学補助金委員会の設立と大学制度成立
第7章 「大学」理念の拡大と国庫補助金再編に係る議論1900-1908 年
第8章 大学補助金委員会(UGC)の創設 1919 年
終 章
引用・参考文献
あとがき
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