時代の変化に則した「ムスリムネス」を模索し続ける教育改革の試行錯誤。
――緻密なフィールド・ワークからその多様性を描く!
イスラーム共同体(ウンマ)としての越境的つながりと、近代国民国家という制度枠組みとの間でせめぎ合いながら、イスラーム復興運動は今日に続く。
特に教育分野は、西欧的な政教分離原則の影響下にある国や、イスラームが国教と定められている国など、「イスラーム」の位置づけが国や地域によって様々であるがゆえ、「改革」の様相は多岐にわたる―。
UAE、バングラデシュ、インドネシア、ウズベキスタン、ブルキナファソ、モロッコ、ベルギーの各事例から、学校教育などのフォーマルな領域/モスクなどインフォーマルな領域の中で営まれるイスラーム教育の多様な実態を描いた一冊。
タイトル | イスラーム教育改革の国際比較 |
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刊行日 | 2022年2月15日 |
著者 | 日下部達哉 編著 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 9784798917511 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 224 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序文 (日下部達哉)
1 章 アラブ首長国連邦における「イスラーム教育」科目改革に関する考察 (中島悠介)
2 章 バングラデシュの宗教教育改革 (日下部達哉)
3 章 インドネシアにおけるイスラーム教育改革 (服部美奈)
4 章 ウズベキスタンにおけるイスラーム教育改革 (河野明日香)
5 章 ブルキナファソにおけるイスラーム改革主義運動 (清水貴夫)
6 章 村の発展を目指した「良いムスリム」を育てる教育改革 (黒川智恵美)
7 章 「健全な社会統合」のためのイスラーム教育? (見原礼子)
コラム 識字教育からムスリムの教育ニーズを捉える (丸山英樹)
おわりにかえて (日下部達哉)
あとがき (日下部達哉)
執筆者紹介
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