欧米より先行したチリ新自由主義的改革の全貌。南米チリは、軍事独裁政権の下で国家主義と経済の市場主義双方の原理的相克を孕みつつ80年代初頭より教育の市場化・民営化を世界で最初に実施 し、その基本的骨格を継承して今日に至った。現代チリ教育の40年に及ぶダイナミズムを活写・分析した本書は、わが国初の本格的研究であると共 に、日本の初等教育から大学政策まで、多くのヒントをもたらすものである。
タイトル | 教育における国家原理と市場原理 |
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サブタイトル | チリ現代教育政策史に関する研究 |
刊行日 | 2012年04月01日 |
著者 | 斉藤泰雄 |
定価 | 3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0116-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 360 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 新自由主義的教育政策の先駆的事例としてのチリ
第一章 チリの国家形成と教育の歴史
第二章 チリ教育制度の近代化と民主化
第三章 軍事政権の出現と軍政前半期における教育政策
第四章 新自由主義的教育政策の導入
第五章 経済危機による混乱と政策の実施過程
第六章 軍政の終焉と教育改革の見直し
第七章 文民政権の教育政策―継続と変革
第八章 九〇年代後半の教育政策―教育の近代化を求めて
終 章 教育政策の評価をめぐって
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