地域福祉コミュニティの再生のために一般社会の目も研究者の関心もとかく都市部に集中しがちだが、地方社会の福祉の現状は、家族福祉の脆弱化、そして高齢者虐待の増加に象徴されるように、今やきわめて深刻である。福祉の分極化の掛け声と裏腹のこの事態をどう克服するか──社会調査の成果を基に、地方社会の福祉の組織化に向けた考察を多角的に展開した本書は、地方自治体職員と研究者の協働を通じ、分権型福祉コミュニティの進展をめざす、時宜にかなった労作である。
タイトル | 介護予防支援と福祉コミュニティ |
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刊行日 | 2011年2月1日 |
著者 | 松村直道 |
定価 | ¥2750(本体¥2500+税) |
ISBN | 978-4-7989-0029-2 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 224 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
はしがき
第1章 分権型福祉社会と地方社会の課題
第2章 高齢者の生活スタイルと近隣居住
第3章 地方社会における介護保険の運営
第4章 地域ケアシステムと在宅ケアチームの実践
第5章 地域包括支援センターの構想と現実
第6章 介護サービス評価の展開と当事者主体の評価
終 章 社会関係資本と福祉コミュニティの再生
付 論 中小企業従事者の医療環境改革
索 引
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