「協働の国際法」展開の実際大量破壊兵器すなわち核兵器、生物兵器、科学兵器の禁止・規制につき、その法的枠組みを概観するとともに、規範実現のため不可欠のプロセス――遵守の確保、不遵守への対応、法と措置における適合性の確保をめぐり、国家と国際監視機関間の連携・対峙・融合の様態の具体的分析・検討を通じて、「国際法は無力」という通念打破に向け、展開しつつある「協働の国際法」が孕むダイナミズムを明示する。
タイトル | 大量破壊兵器と国際法 |
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サブタイトル | 国家と国際監視機関の協働を通じた現代的国際実現プロセス |
刊行日 | 2011年2月1日 |
著者 | 阿部達也 |
定価 | ¥6270円(本体¥5700+税) |
ISBN | 978-4-7989-0045-5 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 496 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
第一章 前提的考察
序 論
第一節 史的展開
第二節 法的枠組みの構成要素
第三節 国家と国際監視機関の位置づけ
[本論 規範の実現]
第二章 遵守の確保
第一節 背 景―沈黙する一般国際法
第二節 遵守の確保に関する制度の展開―一般国際法の沈黙を克服する制度 第三節 分 析―遵守を確保するための制度としての評価
第三章 不遵守への対応
第一節 背 景―機能しない一般国際法
第二節 不遵守への対応に関する制度の展開―一般国際法に代替する制度
第三節 分 析―不遵守に対応するための制度としての評価
第四章 適合性の確保
第一節 背 景―合意原則に依拠する一般国際法
第二節 適合性の確保に関する手続の展開―一般国際法を発展させる手続
第三節 分 析―適合性を確保するための手続としての評価
[結 論]
本論のまとめ
主要参考文献
[資料] 締約国一覧表
索 引
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