異性装という行為が孕む精神的・社会的意味衣服の性差を乗り越える行為はどんな意味を含んでいるのか。とりわけ女性の男性装は個性の誇示か、社会的主張か。機能化と華美化の増進により衣服の性差が最大となった19世紀前半のフランスに現れた、小説家ジョルジュ・サンド及び女性サン=シモン主義者等の異性装の分析を通じ、西洋近代のジェンダー観や社会意識を検証すると共に、異性装が孕む精神的意味及び社会・文化の画一化を突き破る人間の生き方の多様性を浮彫りにした、ユニークな研究。
タイトル | 社会表象としての服飾 |
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サブタイトル | 近代フランスにおける異性装の研究 |
刊行日 | 2010年10月1日 |
著者 | 新實五穂 |
定価 | ¥3960+税) |
ISBN | 978-4-7989-0018-6 |
Cコード | 3022 |
ページ数 | 248 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
口絵
序 論
第Ⅰ部 ジョルジュ・サンドの異性装
第1 章 “男装の麗人” ジョルジュ・サンド
第2 章 自伝や書簡にみる異性装
第3 章 作品にみる女主人公の異性装
第Ⅱ部 女性サン=シモン主義者の異性装
第1 章 サン= シモン主義と女性解放の思想
第2 章 サン=シモン主義の制服制度結
論参考書誌
索 引
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