国際環境法と他の諸分野間の「相互豊富化」へ領域に対する国家の主権的権利とそれと裏腹の領域使用の管理責任――国際環境法では専ら経済的・社会的発展を環境保護の相克として現れるこの二つの方向性は同時に、単一主権機関を欠き分権的構造の下に展開される国際法全般の基底要因に他ならない――その基本原則分析を通じ国際環境法を国際法全体の中に的確に位置づけることにより、様々な分野の国際法間の相互影響プロセス、即ち国際法の「相互豊富化」への途を開く、画期的労作。
タイトル | 国際環境法の基本原則 |
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刊行日 | 2010年9月1日 |
著者 | 松井芳郎著 |
定価 | ¥4180(本体¥3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0012-4 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 464 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
略語表/条約・国際文書一覧/判例等一覧/凡 例
第Ⅰ部 総 論
第1章 国際環境法の概念と歴史
第2章 国際環境法の特徴
第Ⅱ部 国際環境法の基本原則
第3章 「国際環境法の基本原則」とは何か
第4章 防止の義務
第5章 予防原則
第6章 持続可能な発展
第7章 共通に有しているが差異のある責任
第8章 人権としての環境:国際法における環境権
第9章 環境保護と自由貿易第10章 武力紛争における環境の保護第Ⅲ部 国際環境法の適用
第11章 環境損害被害者の救済
第12章 多数国間環境保護協定の遵守確保と紛争解決
補遺:ICJ・ウルグアイ河岸パルプ工場事件判決について
参考文献一覧
事項索引
人名索引
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