対立から理解へ―多文化教育への新たな示唆すでに世界的に実態化しつつある文化的多様性と、その反面で激化する国家的統合の要請――ますます高まるこの対立を超え、多様性と統一性の適切なバランスの上に立脚し、多文化的社会転換のダイナミズムの認識・理解をめざす教育のあり方を、アメリカの中等教育テキスト「新しい社会史」と、それに基づく1980~90年代の合衆国史カリキュラムの開発を手がかりに追究・考察した労作。本書がわが国今後の教育にもたらす示唆は極めて大きい。
タイトル | アメリカにおける多文化的歴史カリキュラム |
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刊行日 | 2012年02月01日 |
著者 | 桐谷正信 |
定価 | 3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-0130-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 288 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 本研究の目的と方法
第1章 アメリカにおける「新しい社会史」の成立と特質
第2章 多文化的歴史カリキュラムとしてのPOSH の構成
第3章 POSH における多文化的歴史教育
第4章 「新しい社会史」と政治史の総合による多文化的歴史カリキュラム
第5章 多文化的歴史カリキュラムにおける「多様性」と「統一性」
第6章 「新しい社会史」に基づく多文化的歴史カリキュラムの内容構成原理
終 章 本研究のまとめと今後の展開
参考文献一覧
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