複雑システムとしての国際政治を解き明かす国際政治学の主要理論(ネオリアリズム、ネオリベラリズム、コンストラクティビズム)を複雑システムの考え方で総合し、介入を通して作られる国際秩序の複雑なダイナミクスを事例研究で解明──20世紀初めのアメリカの介入政策の内在動因が、国家利益、国際システムの利益、理念間の相互作用(複雑システムのダイナミクス)であり、それが1930年代の善隣政策(不介入政策)にまで繋がっていた過程を解明する本書は、国際政治学に新たな示唆をもたらす労作である
タイトル | アメリカの介入政策と米州秩序 |
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サブタイトル | 複雑システムとしての国際政治 |
刊行日 | 2011年11月1日 |
著者 | 草野大希 |
定価 | 4300+税) |
ISBN | 978-4-7989-0085-8 |
Cコード | 3031 |
ページ数 | 528 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 複雑システムによる国際政治の総合的理解
第Ⅰ部 現代国際政治理論の関係づけと体系づけ――ネオリアリズム、ネオリベラリズム、コンストラクティビズムの総合化を目指して
第2章 ネオリアリズム――利害システムの論理
第3章 ネオリベラリズム――役割システムの論理
第4章 コンストラクティビズム――シンボル・システムの論理
第Ⅱ部 アメリカの介入政策によって始まる20 世紀初頭の米州秩序の形成と展開――複雑システムによる仮説の設定と事例による検証
第5章 検証における仮説、モデル、事例
第6章 キューバへの介入
第7章 パナマ独立(コロンビア)への介入
第8章 ベネズエラへのヨーロッパ列強の軍事介入とアメリカの仲介
第9章 ドミニカ共和国への介入
第10章 ニカラグアへの介入――軍事介入と財政的介入
第11章 メキシコへの介入
第12章 善隣政策の形成と新しい米州システムの展開――1920 ~ 30 年代における介入主義から不介入主義への転換過程結
語文献目録英文要約
事項索引
人名索引
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