学校財政の基底的原理―「公正」の具体的確立を目指して
学校財政に関わる議論や論争、とりわけ独自の草の根ダイナミズムに満ちた数々の訴訟の展開に伴い、アメリカでは、学校財政の原理としての「公正」と、その具体的表現である資源配分の平等性をめぐり、多くの研究が蓄積されている。本書は、アメリカの学校財政研究の豊富な全容を精査し、特にその基底をなす平等観の深化を踏まえ、厳しい財政事情に対し曖昧な対応を余儀なくされているわが国学校財政に不可欠な、基底的原理確立を促す、今日必須の研究である。
タイトル | アメリカ学校財政制度の公正化 |
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刊行日 | 2016年2月28日 |
著者 | 竺沙知章 |
定価 | ¥3740(本体¥3400 +税) |
ISBN | 978-4-7989-1333-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 328 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 問題の所在
第Ⅰ部 州学校財政制度改革と公正の実現
第1章 教育費支出格差是正と財源保障
第2章 適切な教育費支出と学校財政制度改革
第3章 教育成果向上の促進と学校財政制度改革
第Ⅱ部 連邦教育補助金制度の役割
第1章 連邦教育補助金制度の生成と発展
第2章 初等中等教育法第1編の展開と学校財政制度における「公正」
第3章 学校財政制度における公正と連邦教育補助金制度
終 章 学校財政制度における公正概念とその制度化の課題
参考文献
索引
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