英国高等教育の一元化と現代大学の普遍的問題の露呈
英国におけるポリテクニクの大学昇格は、大学=純粋学問、ポリテクニク=応用学問という二元構造の法的解消であると共に、エリートと非エリートを厳然と分かつ「対位線(分割線)」の「転位(移動)」、即ち強固な英国的伝統の超克に繋がるものだった。本書は、社会的公正、財務政策、グローバル化等多様な要因に基づくこの高等教育一元化の全てを詳細に考察しつつ、同時に大学の多様化と質の問題はじめ現代大学の普遍的問題群を活写した、今日第一級の教育政策史研究である。
タイトル | イギリスの大学 |
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サブタイトル | 対位線の転位による質的転換 |
刊行日 | 2014年02月01日 |
著者 | 秦由美子著 |
定価 | 5800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1215-8 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 424 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章
第Ⅰ部 歴史的、政策的考察
第1章 一元化以前の高等教育機関の類別的考察
第2章 高等教育の一元化に至る政策の変遷
第Ⅱ部 実証的考察
第3章 一元化以降の大学進学者の質の変化
第4章 一元化以降の学位の質と制度の変化
第5章 一元化以前の補助金配分機関の役割と政策
第6章 一元化以降の大学における財務と財務政策
第7章 大学の管理運営と組織文化
第8章 対位線の転位による質的転換
終 章
引用・参考文献/資 料/索 引
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