公教育の矛盾・欠陥を反映する巨大な「影の制度」
経済発展を続けるインドでは膨大な無認可学校が生み出されている。教育を社会的上昇の鍵として希求する国民の熱意に、政府の教育普遍化の能力ははるかに及ばなかったのだ。本書は詳細な調査を通じ、貧困層を対象とした低額私立学校を中心にこれら無認可学校の全貌を明らかにするとともに、無認可学校の存続に関わる営為の総体を、公教育が孕む矛盾・欠陥をまざまざと反映する「影の制度」と捉え、その意義と役割を分析・解明した、明日を見据えたユニークな労作である。
タイトル | インドの無認可学校研究 |
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サブタイトル | 公教育を支える影の制度 |
刊行日 | 2014年03月24日 |
著者 | 小原優貴著 |
定価 | 3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1223-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 232 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 研究の目的と課題
第1章 教育の普遍化政策と公教育制度の構造
第2章 デリーの無認可学校の法的正当性
第3章 無認可学校の組織的構造
第4章 保護者の学校選択と「影の制度」
第5章 教育制度の正規化と「影の制度」
終 章 「影の制度」の役割・課題・展望
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