地域再生の鍵をなす住民の主体性都市への人口流出、地方社会の空洞化は、わが国はもとより先進国共通の社会問題だ。地域再生に向けたスウェーデンの取組みを、EU及び同国政府の政策を背景に、長年の現地調査に基づき、新しい形態の協同組合や社会的企業等の活動を考察した本書は、とりわけこれら諸活動と連携して地域活性化の中核をなす「集落自治会」に着目し、その実態を詳しく紹介している。地域再生の鍵が住民の主体性にあることを改めて認識させる労作。
タイトル | スウェーデン北部の住民組織と地域再生 |
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刊行日 | 2012年02月01日 |
著者 | 中道仁美・小内純子・大野晃編著 |
定価 | 3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0106-8 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 272 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに(中道仁美)
第1章 スウェーデン条件不利地域の政策とEU構造基金(中道仁美)
第2章 イェムトランド県における地域再生活動と支援システム(小内純子)
第3章 協同組合の展開と住民による地域再生運動(中道仁美)
第4章 人口希薄地域の住民生活と集落自治会(大野 晃)
第5章 「社会的企業」による地域づくり活動と住民自治(小内純子)
第6章 スウェーデンの集落自治会(ビアラーグ)活動と住民自治(小内純子・吉澤四郎)
補 論 家族と親族ネットワーク(中道仁美)
おわりに(大野晃)
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