アルメニアが、原子炉格納容器のない「世界で最も危険な原発」と言われるメツァモール原発を、地震多発地帯の活断層直近において未だに稼動させているように、我が国が脱原発政策を進めて行くか否かにかかわらず、多くの国で原発は稼働し、原発建設も増大し続けている。そのような状況の中、原発事故が発生した国の国際法上の国家責任という観点から、福島原発事故とチェルノブイリ原発事故を検討し、原発事故の防止義務、損害の救済といった、原発との「共存の国際法」を探る必読の書。
タイトル | フクシマとチェルノブイリにおける国家責任 |
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サブタイトル | 原発事故の国際法的分析 |
刊行日 | 2013年04月01日 |
著者 | 繁田泰宏著 |
定価 | 1000+税) |
ISBN | 978-4-7989-0168-8 |
Cコード | 1032 |
ページ数 | 104 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はじめに―原発との「共存の国際法」の必要性
第一章 自国領域内で原発事故が発生した国の国家責任に関する規則
第二章 チェルノブイリ原発事故の国際法的評価
第三章 福島原発事故の国際法的評価
おわりに―「原発安全神話」を超えて参考文献
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