折角の若手研究者を
なぜ十分に活用できないのか
日本の博士号取得者のうち、常勤研究職に就けぬ「ポストドクター」の数は近年ますます増加し、すでに2万人を超えている。その多くは研究への熱い情熱を抱きながらも、不安定な生活のうちに呻吟している。今や「ポスドク問題」は本人の問題だけでなく、貴重な人材を活用できぬ国家の一大損失ともなっている。本書は、ポスドク問題の経緯と現状に関し、詳細な調査のもと諸外国との比較も交え、その深部にまでメスを入れている。若手研究者育成の見地から、解決へ向け具体的に考察を展開した、関係者必読の本格的研究である。
タイトル | ポストドクター |
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サブタイトル | 若手研究者養成の現状と課題 |
刊行日 | 2014年12月22日 |
著者 | 北野秋男著 |
定価 | 3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1245-5 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 328 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 研究の課題と方法
第一部 日本のポスドク制度の現状と課題
第1 章 大学院拡充化問題と大学教授職の推移
第2 章 ポスドク制度の起源と発展
第3 章 「雇用型ポスドク制度」の現状と課題
第4 章 首都圏のポスドク制度
第5 章 人文・社会系分野における「ポスドク問題」
第6 章 ポスドク・キャリア支援の現状と課題
第7 章 各大学のポスドク・キャリア支援の現状と課題
第8 章 わが国の「ポスドク問題」の総括
第二部 諸外国のポスドク制度の現状と課題
第9 章 アメリカの高等教育事情と研究開発費
第10章 アメリカのポスドク制度の現状と課題
第11章 アメリカのポスドク・キャリア支援の現状と課題
第12章 諸外国のポスドク制度
終 章 ポスドクに求められる新たな研究者資質
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