マナーの根源的性格の追究からその保守性の超克へ
人間学の視点が捉えたマナーや作法からは、もっぱら社会的機能から見たそれとは異なる、新たな光景が見えてくる。本書は、人間の内奥から立ち上がってくる、社会的関係には回収できないこの「法外な事象」を包括的に考察し、マナー・作法の根源に迫る本格的研究であるとともに、それらが含み持つ宗教的、美的、遊戯的等の特性を現代の眼で捉え直すことを通じて、マナー・作法の慣習的・保守的性格を超え出る可能性を追求した新研究である。
タイトル | マナーと作法の人間学 |
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刊行日 | 2014年09月01日 |
著者 | 矢野智司編著 |
定価 | 2000+税) |
ISBN | 978-4-7989-1253-0 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 216 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
第一章 マナーと礼儀作法の人間学の再定義に向けて 矢野 智司
第二章 近代西洋社会におけるマナーと社交性 櫻井 佳樹
第三章 あいさつと超越性 鳶野 克己
第四章 世界市民の作法としての歓待と弔いのマナー 矢野 智司
第五章 マナーと礼儀作法による「公共の場」の創生 岡部 美香
第六章 中学校におけるマナー問題と「粋(いき)」 毛利 猛
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