その思考の変容の裡に潜む強固な一貫性時期によりその相貌を大きく変えるフーコーの営為の中に、思考の断絶を見る一般の見方に対して、その全時期を貫く「重心を移動させながらの一貫性」を追求したスリリングな研究。フーコー自身の発言を手がかりとした全テキストの精細な検証を通じ、各時期の焦点をなす知・権力・主体化という三要素の探求は同時に、人間の実存を構成する諸要因を変容に導く「実践的批判」の行使であることを明示し、フーコー哲学の真髄に迫る。
タイトル | ミシェル・フーコー |
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サブタイトル | 批判的実証主義と主体性の哲学 |
刊行日 | 2011年12月1日 |
著者 | 手塚博 |
定価 | 3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-0090-2 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 216 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
凡例
序論
第一章 人間学の問題圏
第二章 規律権力・人間諸科学・主体性
第三章 生物権力と主体性
参考文献
あとがき
事項索引
人名索引
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