知られざる歴史を甦らす貴重なドキュメント第2次大戦時カナダでの日系人の強制移住と収容所生活については、米国の同種事件に比べて日本では殆ど知られていない。本書は、その収容児童のため、ボランティアとして教育に当たった当時の教師及び生徒たちの手記150編以上を中心に編まれたドキュメントであり、多くが日系人女性の「即席教師」による奮闘を通じ当時を再現する、まさに貴重かつ感動的な歴史記録である。第21回カナダ出版賞受賞。
タイトル | ロッキーの麓の学校から |
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サブタイトル | 第2次世界大戦中の日系カナダ人収容所の学校教育 |
刊行日 | 2011年3月1日 |
著者 | F・モリツグ編著 小川洋・溝上智恵子訳者代表 |
定価 | ¥4180(本体¥3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0049-0 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 440 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
解説1 日系カナダ人二世と第2 次世界大戦(小川 洋)
第1章 カナダは日本と交戦中
第2章 戦争前
第3章 ヘイスティングスパーク:最初の集合地
第4章 最初の日系カナダ人教師
第5章 最初の印象
第6章 最初の4 校の開設
第7章 ようやく残りの学校も開校
第8章 初年度のあれこれ
第9章 白人の友人たち
第10章 自活移動プロジェクト:困難な道
第11章 定 着
第12章 最初のサマースクール:1943 年
第13章 2年目の学校:1943-44 年
第14章 第2 回サマースクール:1944 年
第15章 3年目:1944-45 年
第16章 本国送還の危機が収容所を襲う
第17章 最後のサマースクール:1945 年
第18章 収容所学校の終焉:1945-46 年
第19章 ニューデンバー 最後の年:1946-47 年
第20章 オンタリオ州の疎開日系人のための学校
第21章 親孝行な娘
第22章 思わぬ展開を見せた新生活
第23章 教師と生徒に起きたこと
第24章 終わりよければ、すべてよし
補遺A:ゴーストタウン教師歴史協会について
補遺B: ゴーストタウン教師名簿
補遺C: モリツグ氏へのインタビュー
解説2 日系人が収容されるまで (溝上智恵子)
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