「発信型英語力」「コミュニケーション能力」「異文化理解・対応」――小学校から大学まで一貫連携した英語教育をめざして、立教学院が掲げるこの「三つの柱」は、実は不可分一体の営為なのだ。本書は、英語を交渉・交流の「道具」とみなす「グローバル英語」を超えて、実りあるコミュニケーションには幅広い異文化理解が不可欠という立場から、様々な困難に取り組み、日夜英語教育の改善に努めている立教学院小学校から大学各校の体験的論考として、日本の英語教育を担当する関係者への大きな示唆となるだろう。
タイトル | 一貫連携英語教育をどう構築するか |
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サブタイトル | 「道具」としての英語観を超えて |
刊行日 | 2015年03月15日 |
著者 | 鳥飼玖美子 |
定価 | ¥1980(本体¥1800+税) |
ISBN | ISBN978-4-7989-1289-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 176 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はじめに
第1章 英語教育を取り巻く社会状況
1 グローバル化と現代日本の英語教育政策
2 英語教育における一貫性と学校間連携
第2章 一貫教育の構築へ向けた取り組み
1 英語教育研究会(ワーキンググループ)のあゆみ
2 月例会議、教員研修会、各校授業公開という積み重ね
3 小中接続が生む連携というミッション
4 中高接続とその実態
5 英語教育への期待―大学の英語教育改革、
そして高大連携への試み
第3章 各校のカリキュラムにみる多様性
1 立教大学全カリ英語のカリキュラムと能力像
2 立教池袋中学校・高等学校の英語教育
3 立教新座中学校・高等学校の英語教育
4 立教小学校の例
第4章 実践から生まれた理論的な関心
1 「意欲喚起」について学ぶ
2 CEFRについての研究から
第5章 成果としての卒業生
第6章 座談会「現場の教員、一貫連携について大いに語る」
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