市場原理と公共的責務の亀裂超克のために2004年遂行された一律法人化は、わが国の国立大学に複雑な責務を課した。市場原理の高揚と行政改革の要請の下、運営費に反映する実績評価等、 経営体としての側面が重視される中、国立大学本来の目的である公共的学術知の発展は果たして可能か――諸外国の法人化通有の目的である大学の自主 性確立を超えて、多重の目的を孕むわが国の法人化形成過程を詳細に検証するとともに、今後の改善に向けた視点を的確に考察・提示した労作。
タイトル | 国立大学法人の形成 |
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刊行日 | 2011年9月1日 |
著者 | 大崎仁 |
定価 | 2600+税) |
ISBN | 978-4-7989-0082-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 246 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
序章 国立大学法人とは何か
第1章 法人化前の管理体制と法人化論
第2章 独立行政法人制度の創設
第3章 国立大学独法化見送り
第4章 文部省の方向転
第5章 法人化制度設計の開始
第6章 「構造改革」の衝撃
第7章 新しい国立大学法人像
第8章 国立大学法人法制定
第9章 新制度の現実化
第10章 目標管理の具体化
終章 改善の視点
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