激変する世界情勢の中、国際刑刑事裁判所(ICC)の意義と役割の全て!!
創設から22 年、世界を揺るがす「最も重大な犯罪」を裁き、抑制するという期待と重責を担う国際刑事裁判所(ICC)。第二版から約10 年の間の活動の拡大と蓄積した判例を反映すべく、新たにICC 元裁判官尾﨑氏を共編者として迎え、刑事責任の章を新設するなど全面再編。そして注目されるウクライナ・ガザ事態への対応も踏まえ、その意義、機能、法的課題を包括的に分析・詳述。さらに新たに組織図、裁判過程図、判例一覧等の資料編を新設した、初学者から専門家まで対応する類書のない最新の第三版。
タイトル | 国際刑事裁判所 第三版 |
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サブタイトル | 最も重大な国際犯罪を裁く |
刊行日 | 2024年11月 |
著者 | 尾﨑 久仁子、洪 恵子 編著 |
定価 | 4200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1256-1 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 424 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
尾﨑 久仁子(おざき くにこ)(編者)
1979 年 外務省入省
2006 年 国際連合薬物・犯罪事務所条約局長
2010 年 国際刑事裁判所裁判官
2021 年 中央大学法学部特任教授
東京大学学士(教養)、オクスフォード大学 M.Phi (l International Relations)
主要著作・論文:Global Impact of the Ukraine Conflict: Perspectives from International Law(共編著、Springer, 2023)、「分断の中の人権外交」植木安弘・安野正士編『専制国家の脅威と日本―分断の中の外交・安全保障』(勁草書房、2023年)、『国際刑事裁判所―国際犯罪を裁く』(東信堂、2022年)
洪 恵子(こう けいこ)(編者)
1996年 上智大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学
2007年11月-2009年3月 国際刑事裁判所(ICC) 締約国会議・侵略犯罪特別作業部会・日本政府代表団団員
2014年5月-現在に至る 難民審査参与員(出入国在留管理庁)
2016年10 月-現在に至る 南山大学法学部教授、三重大学名誉教授
2018年1月-2022年1月 国連・人種差別撤廃委員会委員
2021年10月―現在に至る 刑事法フォーラム(Criminal Law Forum)編集委員(Member, Editorial Board)
主要著作・論文:『国際刑事裁判所-最も重大な犯罪を裁く』初版および第2版』初版および第2版共編者、「国際刑事裁判所の新たな課題-侵略犯罪に関する公判について」寺谷広司・伊藤一頼編『国際法の現在 変転する現代世界で法の可能性を問い直す』(日本評論社、2020年)、「多数国間条約の適用と未承認国―人種差別撤廃条約の適用における対世的(erga omnes)義務の意義」(『論究ジュリスト』第37号、2021年)ほか。
第三版 はしがき
第二版 はしがき
初 版 はしがき
第1章 国際刑事裁判の発展と課題―国際法秩序における革新性と連続性― 古谷 修一
第2章 ICC における管轄権の構造と受理許容性 洪 恵子
第3章 集団殺害犯罪(ジェノサイド罪) 稲角 光恵
第4章 人道に対する犯罪 坂本 一也
第5章 戦争犯罪―犯罪構成要件文書を中心に― 真山 全
第6章 侵略犯罪 新井 京
第7章 刑事責任 髙山 佳奈子
第8章 捜査と検察官の役割 竹村 仁美
第9章 裁判手続 尾﨑久仁子
第10章 被害者の地位 東澤 靖
第11章 裁判所に対する協力 竹内 真理
第12章 締約国会議 大平 真嗣
資 料
国際刑事裁判所組織図/ICC 事態・事件一覧/ICC における手続の流れ/受理許容性審査の流れ/判例一覧
事項索引
執筆者紹介