新時代の日本の外国語教員養成に向けて
特に今世紀に入り、教員養成の一層の高度化が広く国際的に問われているその時代に、日本では、これに真っ向から逆行して、専門職であるはずの教職の組織的な非専門化が国主導で大手を振って進行している。本書は、このようなわが国の教員養成、とりわけ外国語教員養成のあり方を、新しい時代の諸外国における教育的動向を考えながら、文字通りグローバルで多角的な視点から、改めて厳しく問い直そうとするものである。
タイトル | 国際的にみた外国語教員の養成 |
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刊行日 | 2015年05月20日 |
著者 | 大谷泰照 編集代表 |
定価 | ¥3960(本体¥3600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1299-8 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 374 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
この国の教育的熱意─「まえがき」に代えて (大谷泰照 )
■外国語教師とは何か (大谷泰照 )
■各国・地域の外国語教員養成体制
1.アジアの非印欧語圏で印欧語国の植民地経験がない国・地域
1 韓国 (山本元子)
2 台湾 (相川真佐夫)
3 タイ (植松茂男)
4 中国 (相川真佐夫)
コラム① 教師の日
2.アジアの非印欧語圏で印欧語国の植民地経験がある国・地域
5 シンガポール (橋内武 )
6 マレーシア (植松茂男 )
7 フィリピン (河原俊昭 )
8 香港 (橋西ヘイゼル )
コラム② 教師像の変遷─聖職者・労働者・専門家
3.ヨーロッパの印欧語国で複数言語が共存する国
9 アイルランド (大谷泰照 )
10 ベルギー (奥(金田)尚子)
11 スイス (二五義博 )
4.ヨーロッパの印欧語国で英語が事実上第2言語である国
12 オランダ (林桂子)
13 スウェーデン (林桂子)
14 ルクセンブルク (大谷泰照)
コラム③ 教員の給与
5.英語の母語話者が多数派である国
15 アメリカ (石川有香)
16 イギリス (米崎里)
17 オーストラリア (濱嶋聡)
18 ニュージーランド ( 岡戸浩子)
コラム④ 教育的熱意のバロメーター─学級規模から
6.EU の言語教育政策を牽引する国
19 ドイツ (杉谷眞佐子)
20 フランス (松浦京子)
21 イタリア (中村秩祥子)
7.近年、PISA などで教育的に注目されている国
22 フィンランド (米崎里)
コラム⑤ CAN-DO リストと日本
8.本研究を通して、教員養成体制の改善を検討しようとする国
23 日本 林 (桂子 杉谷眞佐子 橋内武)
国際的動向から何を学ぶか─「あとがき」に代えて (大谷泰照)