「国際規範」の高次化が開発協力を変える開発経済学に依拠した途上国開発の内容検討から、援助国側政策の国際政治学的分析へ─本書におけるこの既存研究路線の転換が孕む意味は大きい。援助超大国アメリカの最近の行動変化、すなわち、国益優先を堅持し、期待される協力から逸脱を繰り返してきた従来の国家行動が、貧困削減への積極的姿勢に転じた経緯の追究を通じ、国際開発規範の法制度化等、その高次化が果たす役割の分析・考察を中心に、国際開発協力に新たな展望を拓く力作。
タイトル | 国際開発協力の政治過程 |
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サブタイトル | 国際規範の制度化とアメリカ対外援助政策の変容 |
刊行日 | 2011年2月1日 |
著者 | 小川裕子 |
定価 | ¥4400+税) |
ISBN | 978-4-7989-0037-7 |
Cコード | 3031 |
ページ数 | 296 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 国際開発協力の国際政治学的アプローチ
第1章 国際開発規範―定義と動態
第2章 規範主導国アメリカ第3章 成長規範の拡散と国際開発庁の設立
第4章 貧困規範の利用による国際開発庁の再生
第5章 G・W・ブッシュ政権を制約する貧困規範
終 章 国際開発協力研究の発展に向けて
参考文献目録
索 引
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