子どもの失われた自己形成空間の真の再生のために
空き地、路地裏、廃材置き場―こうした「ムダなもの」を排除した機能的な都市空間は、自然とふれ合い群れ遊びで仲間と関わり合う大事な生活の場を、子どもたちから奪い去った。ケイタイと室内遊びに終始し「生きもの感覚」を退化させた子どもたちは、真に内面から沸き立つ生の喜びを知らない。自殺やいじめの多発はそれと裏腹なのだ。子どもが共に遊び発見し学ぶ生成の場の構築―本書は、この人間形成空間の再生を現代の重要課題として多角的に追究する。
タイトル | 子どもが生きられる空間 |
---|---|
サブタイトル | 生・経験・意味生成 |
刊行日 | 2014年11月11日 |
著者 | 高橋勝著 |
定価 | 2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1270-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 272 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
第1章 子どもが生きられる空間とは何か
第2章 学校空間をひらく
第3章 「子どもの世紀」という逆説
第4章 子どもの自己形成空間
第5章 情報・消費社会と子どもの経験の変容
第6章 子どもの日常空間とメディア
第7章 学校での学び、社会での学び
第8章 子どもの未来感覚を考える
第9章 子どもが生きられる教室空間
第10章 子ども・若者・大人が出会うまち
第11章 都市部の子どもの対人関係の現在
第12章 子どもの視線・大人の視線
第13章 子ども・経験・メディア
第14章 高度経済成長期の学校空間
関連書籍