タイトル 学生支援に求められる条件
サブタイトル 学生支援GPの実践と新しい学びのかたち
刊行日 2013年10月01日
著者 大島勇人・浜島幸司・清野雄多
定価 2800+税)
ISBN 978-4-7989-1193-9
Cコード 3037
ページ数 272
判型 A5
製本 並製

大学教育で乱発される「企画」・「改革」への貴重な教訓
期待が大きいほど挫折の際の失望は深い。地方国立大学における課外活動から大学を挙げて学生を育てる「学生支援GP」を総括した本書には、総じて苦渋の色が濃い。大学教員の非協力、予算・組織の不備、そして学生の人間的な成長に関わるカリキュラム確立の困難等々、著者らは随所に現れた企画の軋みに率直に言及している。本書終章では企画成功のための条件を挙げているが、それを満たすには全学を挙げての刷新的取組が不可欠だ。その点で本書は、大学教育で乱発される「企画」や「改革」に対しての経験に基づいた貴重な警鐘あるいは教訓と言えよう。

はしがき:大学の大衆化と学生支援GP
第1部:企画者から見た学生支援(大島勇人)
 1 学生支援GPが学生の人間的成長にいかに寄与できるのか
 2 学生支援GPの実践を通して得られた成果
 3 学生支援GPの実践を通して見えてきた問題点
第2部:管理運営・現場監督者から見た学生支援(浜島幸司)
 4 私が学生支援GP管理運営者になるまで
 5 学生支援GP管理運営者の混乱 
 6 学生支援GP実践の成果
 7 学生支援GPを経て残された課題 
第3部:参加者から見た学生支援(清野雄多)
 8 全力疾走の期間
 9 学生支援GPの現実
 10 チーム解体
 11 振り返って思うこと
終章:学生支援に必要な条件(浜島幸司・大島勇人・清野雄多)
 活動年表・あとがき・索引

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