戦間期、苦境のオーストリアで萌芽した現代に通じる二つの新機軸学校制度においては、旧来の段階格差温存を打破する「統一学級」、教育内容においては、身体・精神両面での子どもの自立的活動を推進しつつ究極の人間陶冶をめざす「労作教育」―これまでわが国で知られることの少なかった、今日の教育の先駆をなす、1920年代オーストリアの営為を、詳細に紹介・考察した貴重な研究。
タイトル | 戦間期オーストリアの学校改革 |
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刊行日 | 2010年2月1日 |
著者 | 伊藤実歩子著 |
定価 | 3600+税) |
ISBN | 978-4-88713-962-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 192 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章
第1章 戦間期オーストリアのレーアプラン改革―オットー・グレッケルの改革理念に焦点をあてて―
第2章 戦間期オーストリアの教員養成改革
第3章 エドゥアルト・ブルガーの労作教育論―その目的論に焦点をあてて―
第4章 エドゥアルト・ブルガーの労作教育実践論
第5章 戦間期オーストリアの労作共同体の取り組み―労作教育の新たな展開―
第6章 戦間期オーストリアの評価改革―第2次世界大戦後に継承された記述式評価―
第7章 オーストリアにおける学校改革の「伝統」
終 章
引用文献・参考文献一覧
あとがき
索 引
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