その活力と構想力は我々日本を超えている!グローバル化の只中、知の創造・伝達の中核をなす研究大学の質は今や国家の存亡さえ左右する。資金・人材・伝統の制約等、多くの障害に抗して世界水準の研究大学構築に挑むアジア・中南米諸国の姿は、21世紀初頭の世界的状況を顕著に反映している。新興国中で研究大学創設に先行している日本だが、果たして革新する力を持続できるか。すでに眼前の挑戦者である諸国の実態を活写した本書は、我々を驚愕させる必見の書。原著に加え、特に日本に関する一章を増補。
タイトル | 新興国家の世界水準大学戦略 |
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サブタイトル | 世界水準をめざすアジア・中南米と日本 |
刊行日 | 2013年05月01日 |
著者 | P・G・アルトバック/J・バラン編著 米澤彰純監訳 |
定価 | 4800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0134-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 416 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
第1部 新興国家の大学戦略と日本
第1章 知識と開発の帝国
第2章 アジアとラテン・アメリカにおける高等教育政策と研究大学
第3章 日本の「世界水準大学」政策の行方
第2部 世界水準をめざすアジア・中南米のトップ大学
第4章 中国における旗艦大学と経済改革
第5章 中国の研究大学:多様化、分類、世界水準の地位へ
第6章 知識の受け売りを超えて:インドにおける研究重点大学の展望
第7章 世界水準のインド研究大学への展望
第8章 周縁国家における世界水準大学の創出:ソウル大学
第9章 ブラジルの一流大学:当初理念と現行目標
第10章 ブラジルの研究型大学
第11章 学問の最高峰機関:国家建設大学としてのメキシコ国立自治大学
第12章 メキシコにおける研究大学の役割:パラダイムの変化?
第13章 チリに研究大学はあるか
第14章 中所得国における研究大学構築への挑戦:ブエノスアイレス大学のケース
監訳者あとがき
索 引
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