シリーズ 副田義也社会学作品集
タイトル 日本人の社会心理 2
刊行日 2025年5月20日
著者 副田 義也
定価 7480円(6800+税)
ISBN 978-4-7989-1966-9
Cコード 3336
判型 A5
製本 上製

「日本人」とは何か―飽くなき探求の果ての集大成。
子どもから、青年、中年、老年に至る心理は、個々を取り巻く環境や社会情勢の変化の中で揺れ動く。
それぞれの年代で等しく感じる何か一貫したものがあるのであれば、それが私たちを「日本人」たらしめるものだろうか。本書は、大衆文化、学校教育、性などを主題としたものを中心に、一九八〇~九〇年代当時としてはきわめて前衛的な論考を収録している。著者自身の体験などもふまえて見据えられた当時の「現代日本人」論は、令和の現代社会を生きる私たちの心理をも貫き通す、時代を超えた深く鋭い視座である。時代の趨勢の中でも確固として揺るがぬ「日本人」の本質を眼差した珠玉の論集パート2。未発表論考や当時の研究構想資料も収録!

Ⅰ 青年と教育
 現代青年論の課題と方法
 断絶現象とマス・コミュニケーション
 若者と読書
 現代日本人の心の情景 自殺って言えない―自死で遺された子ども
 学校教育と日本社会
 「教育の葛藤理論」再考―アメリカ合衆国を中心に
 校内暴力をかんがえる
Ⅱ 子どもと老年
 子どもの本質
 怪獣ブーム小論
 ごっこ遊び―子どもにとってのゴールデン・アワー
 冒険の不在とコピイ体験
 老人ケアにおける人間関係
 老年期の性生活―来るべき高齢化社会を前に揺れ動く「人間」のモラル
 老人の人格尊重こそ敬老
Ⅲ 性と生
 性と日本人―日本社会における男女関係
 性行動の社会的統制
 男性の性的社会化
 売春の政治学
 “未婚の母”を罪悪視する性愛意識
 離婚についての二、三の考察
 女性の未来―社会と家族における
Ⅳ 小論2
 三念帖
 社説
 コミュニティの建設
 論壇
 「打ちこむ」とはどういうことか
 「曲がり角」についての対話
 視線が気になる―劣等感とのつき合いかた
 人づきあいについての対話
 人間的なやさしさとは
Ⅴ 研究の模索と構想
 社会学的想像力とはなにか
 私と古典―肌合いよいエンゲルス「猿の人間化における労働の役割」
 社会学にとって雑学とはなにか
 整理学劣等生の自己分析
 比較イデオロギー試論
著者紹介(一三)/事項・人名索引

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