開発か保全か—。資源管理をめぐる二項対立を超えた合意形成のケース・スタディ。
産業資源として利活用されるべきか、それとも貴重な自然として保全されるべきか。森林資源管理をめぐるこの二項対立の克服には、行政や地域住民をはじめとした多様なステークホルダーたちによる討議を通していかに両者の合意に導くかがカギとなるだろう。本書は、世界自然遺産登録を目指す沖縄「やんばるの森」の管理計画「国頭村森林地域ゾーニング計画」の策定プロセスおよび著者自身の実務経験を通して、この計画が様々な利害関係を乗り越え社会的合意形成を導くに至った実践と論理を明らかにした、渾身の労作である。
タイトル | 森林資源管理の社会的合意形成 |
---|---|
サブタイトル | 沖縄やんばるの森の保全と再生 |
刊行日 | 2018年2月28日 |
著者 | 谷口恭子 |
定価 | ¥6380(本体¥5800+税) |
ISBN | 9784798914824 |
Cコード | C3036 |
ページ数 | 288 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
序 章
第Ⅰ部 森林の保全と利活用における合意形成の課題
第1 章 森林管理の歴史
第2 章 国頭村の森林資源
第3 章 やんばるの森の保全と利活用
第4 章 森林資源管理に関する合意形成
第Ⅱ部 「国頭村森林地域ゾーニング計画」策定事情における合意形成マネジメント
第5 章 策定事業及びプロジェクト・マネジメントの概要
第6 章 「国頭村森林地域ゾーニング計画」の内容
第7 章 「ゆるやかなゾーニング」と「自然再生」
第8 章 「国頭村森林地域ゾーニング計画」の意義
第Ⅲ部 世界自然遺産登録に向けて
第9 章 やんばる国頭村の持続可能な森林資源管理の課題
終 章 結論
あとがき/引用・参考文献一覧
関連書籍