好評を博した『もう一つの国際仲裁』の続編。
看過された国際仲裁と国際調停の重要主題や実例に光をあてる。
石油契約の不可抗力条項の解釈、天然ガス価格の決定、贈収賄への対応といった国際仲裁事例として見過ごされがちだった重要な主題を複数取り上げ、さらに東京都が当事者となった公債問題の世銀総裁による調停事例を詳細に検討することで、国際仲裁と国際調停の多面性が理解できよう。

タイトル | 続・もう一つの国際仲裁と国際調停 |
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刊行日 | 2025年5月20日 |
著者 | 中谷 和弘 著・監修、浅田 正彦 監修 |
定価 | 1100円(1000+税) |
ISBN | 978-4-7989-1971-3 |
Cコード | 0332 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
中谷 和弘(なかたに かずひろ)著、シリーズ監修
1960 年5 月 東京に生まれる
1983 年3 月 東京大学法学部卒業
1983 年4 月 東京大学法学部助手
1986 年4 月 東京大学法学部助教授
1999 年4 月 東京大学大学院法学政治学研究科教授
2024 年4 月 東海大学法学部教授(現在に至る)
2024 年6 月 東京大学名誉教授
専攻:国際法
主要著書:『ロースクール国際法読本』(信山社、2013 年)、『為替操作、政府系ファンド、途上国債務と国際法』(東信堂、2020 年)、『国家による一方的意思表明と国際法』(信山社、2021 年)、『航空経済紛争と国際法』(信山社、2022 年)、『もう一つの国際仲裁』(東信堂、2022 年)、『世界の島をめぐる国際法と外交』(信山社、2023 年)、『経済安全保障と国際法』(信山社、2024 年)、The Kaleidoscope of International Law(Springer, 2025)。
著作一覧は、https://researchmap.jp/read0007704 参照
浅田 正彦 シリーズ監修
はじめに
H 国際農業開発基金事件仲裁裁定
I 生産物分与協定における不可抗力条項の解釈・適用:Gujarat State Petroleum Corp et al. v. Yemen 仲裁判断
J ガス価格に関するAtlantic LNG 仲裁
K 複数言語を正文とする条約の仲裁裁定による解釈をめぐって
L 国際仲裁判断における贈収賄への対応をめぐって
M カタールEU 航空協定における仲裁条項
N 世界銀行ブラック総裁による仏貨東京市債問題の調停
初出一覧