タイトル 被災と避難の社会学
刊行日 2018年2月28日
著者 関礼子編著
定価 ¥2530(本体¥2300+税)
ISBN 9784798914527
Cコード C3036
ページ数 200
判型 A5
製本 上製

震災で失われた<生活の時間>をみつけて

復興における制度の整備や被災者への保障/補償が進むなかで、被災者たちが確かに失くしたはずのものが見過ごされてしまう。震災が奪ったものは大切な人や家財だけではなく、他者との関係やこれからも続くと期待していた生活、言葉にならないあいまいなものたちも然りである。本書は「時間」をひとつのキーワードとして被災者たちが経験した困難とその奮闘とを多面的に記録し、震災から社会学は何かを探る。

はじめに (関礼子)
第1章 災害をめぐる「時間」の社会学(関礼子)
第2章 災害史からみえる東日本大震災(中須正)
第3章 “住まい”と“暮らし”のコミュニティ再編をめぐって(黒田暁)
第4章 原発事故避難をめぐる“復興”と“再生”の時間(関礼子)
第5章 原子力損害賠償紛争解決にみる避難者の『被害』(佐久間淳子)
第6章 新潟県における福島第一原発事故避難者の現状と課題(渡邊登)
第7章 故郷喪失から故郷剥奪の被害論(関礼子)
第8章 誰にも反対できない課題(森田省一)
おわりに (関礼子)

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