言葉と感情との密接・精細な交響言葉は歓びや哀しみはじめ、多様な感情の表出を通じ他者に働きかけ、自他の共感的な交流を求める。自閉症などの言語発達障害、またアイヌ語や一部の方言などにみる、言葉の消失に伴う豊かな感情表現の不全等、負の事例によっても逆照射される、感情という人間の生の根本現象と、言葉の力との精細な関わりを追求・考察。
タイトル | 言葉の歓び・哀しみ |
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刊行日 | 2011年03月01日 |
著者 | 松永澄夫編 |
定価 | 2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-0046-9 |
Cコード | 1010 |
ページ数 | 328 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
はしがき
言葉と感情(松永 澄夫)
砲丸のように言葉を投げること(木田 直人)
「話しことば」考(山根 基世)
自閉症と言葉の発達(滝川 一廣)
危機言語・アイヌ語復興への道―現状と課題(小笠原信之)
方言における歓びと哀しみ(小野 綾子)
他者との関わりと言葉(平岡 紘)
言葉と共感的交流(早川 正祐)
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