3.11の衝撃から新たな防災知/枠組みの構築へ3.11の大災害は、技術主導の下醸成されてきた安全神話、さらに戦後日本を根底で支えてきた専門知/技術知への信頼を崩壊に導いた。本第二版は、この衝撃的事態の進展を見詰めつつ、災害現場調査等、その後3.11に関してもたらされた知見をベースとした約100頁を初版に加え、これまで看過されてきたローカル・ナレッジの掘り起こしはじめ、新たな地域住民の実践やセーフティーネットの再構築を展望する。
タイトル | 防災の社会学 第二版 |
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サブタイトル | 防災コミュニティの社会設計へ向けて |
刊行日 | 2012年11月01日 |
著者 | 吉原直樹編著 |
定価 | 3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0148-0 |
Cコード | 3336 |
ページ数 | 352 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
第二版はしがき 吉原直樹
はじめに 吉原直樹
序 東日本大震災と「防災の社会学」 吉原直樹
第1章 防災の思想 似田貝香門
第2章 防災をめぐるローカル・ノレッジ 後藤一蔵
第3章 防災コミュニティと町内会 松井克浩
第4章 都市部町内会における東日本大震災への対応庄司知恵子・伊藤嘉高
第5章 災害ボランティアと支えあいのしくみづくり 西山志保
第6章 被災者の生活再建の社会過程 今野裕昭
第7章 災害弱者の支援と自立 永井 彰
第8章 災害支援・防災と情報メディア 柴田邦臣
第9章 防災ガバナンスの可能性と課題 吉原直樹
第10章 防災と地域セキュリティの論理 菱山宏輔
補論1:地域資源と防災力──いわき市を事例に 松本行真
補論2:災害と文化芸術 笹島秀晃
補論3:〈災害の社会学〉関連文献解題 板倉有紀
むすびにかえて 吉原直樹
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