高等教育質保証システムの定着のために
2004年の認証評価制度導入から早10年。一体、認証評価制度導入以前の時代、大学設置認可後の質はどのように保証されていたのだろうか。日本の高等教育は、戦後一貫して、欧米からの影響が圧倒的で、わが国独自の制度はその陰に隠れ、顧みられることがなかった。しかし、あるシステムの移入・定着には、その国特有の歴史的構造・文脈との融合が不可欠である。本書は、わが国の高等教育視学委員制度に焦点を当てた、初の本格的研究である。戦前・戦後100年近く、高等教育質保証システムに一定の役割を果たしてきたこの制度は、今、高等教育関係者の見逃せぬ検討課題として立ち現れてきたのだ。
タイトル | 高等教育における視学委員制度の研究 |
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サブタイトル | 認証評価制度のルーツを探る |
刊行日 | 2014年03月15日 |
著者 | 林透 著 |
定価 | 3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1216-5 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 216 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 問題の所在と研究の枠組み
第1章 戦前における 視学委員制度
第2章 戦後における 視学委員制度の展開
第3章 アクレディテーションと 視学委員制度
第4章 視学委員制度の運用
第5章 視学委員制度から 認証評価制度へ
終 章
資料集
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