日本の異言語教育の特異なありようを、広く歴史的・国際的な視点から展望し、その「宿痾の病巣」を鋭くえぐる。これは、基本的には組織的な異文化接触の問題であり、「教師と学習者の能力や努力を超えた問題」と「教師と学習者の能力や努力そのものが厳しく問われる問題」とを厳しく峻別する問題である。
タイトル | 日本の異言語教育の論点 |
---|---|
サブタイトル | 「ハッピー・スレイヴ症候群」からの覚醒 |
刊行日 | 2020年8月31日 |
著者 | 大谷泰照 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1648-4 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 240 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに―「いわれのない優越感」と「いわれのない劣等感」
「歴史は繰り返さない、もし人が歴史に学ぶならば」―「まえがき」に代えて 第 1 章 異言語教育論に不可欠な基本認識(1)
―数学の学習と学習者の言語:
数学は超民族的な普遍性をもつ教科なのか
第 2 章 異言語教育論に不可欠な基本認識(2)
―異言語の学習と学習者の言語:
英語の学習に学習者の母語はどう関わるのか
第 3 章 異言語教育を支える教育姿勢
―日本の異言語教育政策
第 4 章 異言語教育を考えるための視点(1)
―日本人の言語・文化意識
第 5 章 異言語教育を考えるための視点(2)
―姓名表記の考え方:国語審議会の勧告をめぐって
日本の異言語教育の現状をどうみるか―「あとがき」に代えて
事項索引/人名索引
関連書籍