「失われた30 年」の学問の危機的状況を喝破
日本は古来から東アジアの海洋国家として、諸外国と幾度の緊張関係を経験しながらも独立を保ってきた。
後進国として出発した近現代は西洋から旺盛に学問や技術を取り込んで驚異的な発展を遂げ世界から注目を浴びたが、奢った日本は高度成長のバブル崩壊後、西洋の列強がたどったように凋落した。
この窮地を脱出し、戦争によらない新時代を創造する力は、再び世界の力を戦略的に集約した学問や技術による生産性しかない。
本書はその存在の危機的現実は今どうなっているのか、日米の比較を通じて明らかにした有本 章集大成。
タイトル | 学問生産性の本質 |
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サブタイトル | 日米比較 |
刊行日 | 2022年4月30日 |
著者 | 有本 章 |
定価 | 税込8580円(本体7800円+税) |
ISBN | 978-4-7989-1744-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 768 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序 章 学問生産性の衰退―日本症候群―
第Ⅰ部 学問生産性の虚像と実像―社会格差および大学格差との関係―
第1 章 学問生産性と社会格差の連続性
第2 章 学問生産性と大学格差―大学教育の虚像と実像―
第Ⅱ部 学問生産性の定義―日米比較―
第3 章 学問生産性の社会学
第4 章 学問生産性の本質と原点
終 章 学問生産性の崩壊と再生
あとがき
事項索引/人名索引
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