不条理な社会の権力構造を告発する福祉社会学の挑戦は、まさに「革命」の様相を帯びて展開する―
社会福祉に内在化されている権力構造を明らかにした先駆的研究(本作品集Ⅶ巻『福祉社会学宣言』)以降、氏が築いた福祉社会学は、貧困者・障害者・老人・ひとり親家庭など、社会的弱者と呼ばれる人々が陥っている様々な状況の事例研究へと発展した。
そしてその飽くなき社会学的挑戦は、ユートピア思想としての社会主義を失ったポスト冷戦時代の新たな福祉国家論という、ナショナルな次元にまで及ぶ―。
社会的弱者らに対する管理・排除の構造を告発するという福祉社会学の闘争的側面を捉え、現代にも通底する社会福祉の光と影を浮かび上がらせた集大成の一冊。
シリーズ | 副田義也作品集Ⅷ |
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タイトル | 福祉社会学革命 |
刊行日 | 2022年5月20日 |
著者 | 副田 義也 |
定価 | 税込7480円(本体6800円+税) |
ISBN | 978-4-7989-1779-5 |
Cコード | 3336 |
ページ数 | 520 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
1 福祉社会学の挑戦
序
Ⅰ貧困問題と福祉の機能
Ⅱケアすることとは
Ⅲ 20 世紀からの展望
2 福祉社会学の展望
貧困の社会思想史
貧困の社会学(抄)(未完)
母子寮の現状と将来像
母子寮論の最近の動向
ひとり親家庭研究の最近の動向
家族政策の展開と危機
主体的な老年像を求めて
老年期の学習と教育
3 ドラマとしての福祉
社会の闘争モデルによる福祉社会学・序説
ドラマとしての福祉
著者紹介(七)/事項索引/人名索引
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