大教授学:すべての人にすべての事を教えるための普遍的な技法
生まれや貧富の差、男女に関わらない、子どもたちに遍く行き渡る教育の必要性を唱え「近代教育学の祖」とも呼ばれたコメニウス。
本書では、ヨーロッパ文明の象徴たる聖書からの多くの引用でキリスト教的伝統に依拠しつつ、全33章から今日の地球社会での教育にも通じる普遍的な技法――大教授学を提示する。
各章の冒頭に付された独特な「訳者による紹介」をはじめ、分かりやすい解説文も充実したコメニウス・セレクション第6弾!
シリーズ | コメニウスセレクション6 |
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タイトル | 大教授学 |
刊行日 | 2022年11月 |
著者 | J.A. コメニウス著 太田光一訳 |
定価 | ¥4730(本体¥4300+税) |
ISBN | 978-4-7989-1806-8 |
Cコード | 3310 |
ページ数 | 432 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
訳者はしがき/凡例/訳者解説/人名・地名解説/読者へのあいさつ/教授の技術の有用性/
第一章 人間は被造物のうちでも最高の、絶対的な、最も卓越した存在である。
第二章 人間の最終目的地は、この世の外にある。
第三章 この世の生は永遠の生の準備にすぎない。
第四章 永遠への準備には三段階ある。自分を(自分と共にすべてを)知り、治め、神へと向けることである。
第五章 以上の三つ(学識、美徳、宗教)の種子は、もともと私たちに内在している。
第六章 人間は、人間にならねばならないとすれば、人間に形成されねばならない。
第七章 人間の形成は、最初の年代に行われるのが最もふさわしい。いやそれどころかこの時期でなければ不可能である。
第八章 年少者はいっしょに形成されねばならず、学校が必要である。
第九章 男女両性の年少者全員が学校に委ねられねばならない。
第十章 学校での教育は普遍的でなければならない。
第十一章 目的に完全に答える学校はこれまでなかった。
第十二章 学校はもっと良く改革できる。
第十三章 学校改革の基本は、あらゆるものの中にある精密な秩序である。
第十四章 学校の精密な秩序は自然界から借りなければならない。またどんな障害物でも妨げることができない秩序でなければならない。
第十五章 人生を長くする基本原則。
第十六章 教え学ぶ全般的な要件。すなわち、教えと学びを確実に、効果が現れざるをえないようにするにはどうしたらよいか。
第十七章 教えと学びを容易にする基本原則。
第十八章 教えと学びを着実にする基本原則。
第十九章 教える際に簡略に、迅速にする基本原則。
第二十章 知識の方法。各論ごとに。
第二十一章 技術の方法。
第二十二章 言語の方法。
第二十三章 道徳の方法。
第二十四章 敬神の心を滴らす方法。
第二十五章 学校が本当のキリスト教の本当の基準に則して十分に改革されることを望むのであれば、異教の人たちの書物は排除するか、これまでよりも注意深く扱わねばならない。
第二十六章 学校の訓戒について。
第二十七章 年齢と進度の段階に合わせて四つに区分された学校の構築について。
第二十八章 母親学校の理念。
第二十九章 母語による学校の理念。
第三 十章 ラテン語学校の概要。
第三十一章 大学。
第三十二章 学校の、実に詳細な普遍的秩序について。
第三十三章 この普遍的な方式の実践を始めるために必要な要件について。
訳注/事項索引/人名・地名