米国の特殊教育を淵源から辿り、その独自性を浮かび上がらせた労作!
本書は、米国の特異児童協会(CEC:Council for Exceptional Children)およびその前身である国際特異児童協会(ICEC:International Council for Exceptional Children)の創設以降の歴史から特殊教育の展開や立法過程を丹念に辿り、どのようにしてそこに「教職の専門職性理念」が成立したかを明らかにしている。そしてその意義は、単なる史実研究にとどまらない――本書は、「CECが創設以来、プロフェッショナル・スタンダードの樹立を掲げ、その制定を実現し、その発展を推進した専門家協会としての性格を解明している。アメリカにおける教職の専門職化を研究した私にとって、本書の最も大きな衝撃はこの点にあった。」(佐藤学・東京大学名誉教授「序文」より)。
タイトル | 米国の特殊教育における教職の専門職性理念の成立過程 |
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刊行日 | 2023年3月 |
著者 | 志茂こづえ |
定価 | ¥4730(本体¥4300+税) |
ISBN | 978-4-7989-1809-9 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序文(佐藤学)
凡例
序章 研究課題
第1章 先行研究の検討
第2章 米国の特殊教育における教職の専門職性理念の礎
第3章 1940-1950年代の『特異児童研究誌』にみられる立法要請活動の萌芽
第4章 最初のプロフェッショナル・スタンダードの成立過程
第5章 1970年代のプロフェッショナル・スタンダード改訂の意義
第6章 障害児教育のための立法の要請活動
第7章 特殊教育における教職の専門職性理念にみる特異児童・生徒への深い関与
第8章 結論
終章 今後の研究課題と示唆
文献一覧/謝辞/事項索引/人名索引
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