公害経験継承と多様な人々との協働から始まる、地域の新たな「価値」の創造と新しい運動
様々な考え方をもつ市民が葛藤を抱えながらも協働し、学びあうことが「市民的成熟」をもたらす。それによって「公共」が再構築されてゆく。"学び・交流する場所"としての公害資料館はその媒介者となる。
タイトル | 多視点性と成熟 |
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サブタイトル | 学び・交流する場所の必要性 |
刊行日 | 2023年3月 |
著者 | 内田樹 |
定価 | ¥990(本体¥900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1828-0 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 80 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
一 「みずしま資料交流館」オープン記念講演会の記録
はじめに―「みずしま資料交流館」開設の背景― 福田憲一/林 美帆
多視点性と成熟―学び・交流する場所の必要性― 内田 樹
歴史と記憶
文学による歴史の再解釈
物語の力
公害闘争の新しいフェーズ
国を批判すること、国をよくすること
公共を立ち上げる
成熟した市民の条件
民主主義とは「反対者とともに生きる」こと
質疑応答とまとめ 司会・まとめ:除本理史/閉会挨拶:塩飽敏史
付 記/用語説明/亀島山地下工場/倉敷公害訴訟/公益財団法人 水島地域環境再生財団(みずしま財団)/みずしま資料交流館(愛称:あさがおギャラリー)/『水島メモリーズ』
二 公害経験の継承と協働のまちづくり―「みずしま資料交流館」は何をめざしているか― 除本理史・林美帆
大気汚染訴訟から協働のまちづくりへ
維持可能な内発的発展と「環境再生のまちづくり」
地域再生プランの到達度評価とバージョンアップ
多視点性とは何か
公害経験の継承を通じた協働の模索
「みずしま地域カフェ」の取り組み
「困難な過去」に向き合う
「みずしま資料交流館」は何をめざしているか
付 記/注/参考文献
巻末資料 各地の公害資料館とアーカイブ
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