哲学と喜劇を自在に往還し、アンビバレントな「ロバ性」を捉えたブルーノの奇書。
ユダヤ・キリスト教に対する皮肉やユーモアを織り交ぜ、ロバの象徴的イメージの両義性—「英知」と「愚鈍」—を描く本書は、雑然とした世界における正/負の垣根を超えた多様性への寛容という示唆に富む。
後年、自身の作品リストからブルーノ自らその名を削除したという、ブルーノ著作群の中でもひと際型破りな一冊。
シリーズ | ジョルダーノ・ブルーノ著作集 |
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タイトル | ジョルダーノ・ブルーノ著作集6 天馬のカバラ |
刊行日 | 2023年08月 |
著者 | ジョルダーノ・ブルーノ 著 加藤守通 訳 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1863-1 |
Cコード | 3310 |
ページ数 | 128 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
・献呈の書簡
・ロバを賛美するソネット
・勤勉で献身的で敬虔な読者への演説
・雌ロバと子ロバの意味に関するたい
そう敬虔なるソネット
・第一対話
・第二対話
・第三対話
・キュレーネーのロバ
・訳注/解説
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