「学問の自由」と大学の「自主・自律」の具体的提案―大学ルネサンスの新時代へ!
2004年に始まった国立大学法人化がもたらした様々な歪みや課題――文系学部(大学院)廃止・転換論、基盤的財源の不安定化・枯渇と格差拡大、若手研究者の不足など――を指摘し、法人化が「学問の自由」および大学の「自主・自律」を奪ってきた現実を喝破した前著『検証 国立大学法人化と大学の責任』の続編。本書では、財・官主導の新次元の「大学改革」の実態に切り込み、そこから現状の抜本的改善を提案することで、「学問の自由」と真の「自主・自律」に向けた現実的な方途を構想する。いま、各地で蠢動しつつある再編・統合では果しえない大学の創造的再生を目指して、元国立大学学長の3人が再び集結し、わが国の「大学改革」に鋭くメスを入れる!
タイトル | 2040年 大学よ甦れ |
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サブタイトル | カギは自律的改革と創造的連携にある |
刊行日 | 2019年10月20日 |
著者 | 田中弘允・佐藤博明・田原博人 |
定価 | ¥2640(本体¥2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1585-2 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 240 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
はじめに
第一章 大学改革の新次元
第二章 ポスト法人化のパースペクティブ―二つの将来像
第三章 大学教育を見直す
第四章 研究力低下をどうみるか
第五章 事務職員の力を生かした大学へ
第六章 誰にとっての自主・自律か
補論 教育を見直す
Ⅰ 教育はこれでよいか
Ⅱ 教育の明日を考える(鹿児島大学名誉教授 萬田正治)
文献・参考資料
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