国家間の法から地球市民の法(地球法)へ19世紀西欧のウェストファリア体制すなわち主権国家本位の世界統治形態は、今日のグローバル化の中、大量破壊兵器、環境問題、民族紛争等、変わらぬ国家エゴの下いたる所齟齬をきたしている。この現状刷新を求めて本書は、国連等諸国際機関とその活動を批判的に考察するとともに、特に国境を越えて正義の実現をめざす市民の活動に着目し、国家間の法としての「国際法」から新たな地球市民の法「地球法」への出発点(※ルビ:スタート)として分析・評価する。
タイトル | 21世紀の国際法秩序 |
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サブタイトル | ポスト・ウェストファリアへの展望 |
刊行日 | 2011年4月1日 |
著者 | R・フォーク著 川崎孝子訳 |
定価 | ¥4180(本体¥3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-0008-7 |
Cコード | 3032 |
ページ数 | 344 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序論
第Ⅰ部 新たな世界の枠組み
第一章 グロチウスの時
第二章 世界秩序
第Ⅱ部 現実の関心事
第三章 国連、法の支配、人道的介入
第四章 人道的介入の複雑性
第五章 グローバル化の時代における環境保護
第六章 海洋の平和な未来とは?
第七章 核兵器、国際法、そして世界法廷
第八章 核兵器に関する勧告的意見と地球市民社会の新しい法体系
第Ⅲ部 人道に適った統治へ向かって
第九章 来るべき地球文明
第十章 グローバル化時代における人道的統治の探究
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